目次
第1章 NIH赴任に際して
1)着任手続
2)その他必要な手続
3)NIHへの通勤

第2章 住居
1)住居
2)家具
3)電話

第3章 車
1)Maryland州運転免許証の取得
2)車の購入と諸手続
3)車の整備・修理サービス
4)公共交通機関

第4章 銀行
1)銀行の選択
2)口座の開設
3)クレジットカード
4)為替
5)送金

第5章 医療
1)医療保険
2)医院・病院
3)薬
4)出産
第6章 教育
1)子供の教育
2)成人教育
3)音楽教育

第7章 税金
1)一般消費税
2)所得税
3)所得税確定申告

第8章 アメリカでの暮らし
1)生活一般
2)国籍・旅券
3)買物
4)その他

第9章 帰国に際して
1)NIHでの手続
2)暮らし一般での手続
第3章 車

2) 車の購入と諸手続
A) 車の購入

到着直後はとりあえずレンタカーを1〜2週間利用し自分でディーラー等訪れて車を確かめることを勧める。以下のレンタカーのオフィスは空港内にもあるので到着後すぐに借りることができる。
  • Avis
    11410 Rockville Pike, Rockville
    (White Flint Mallの向かい)
    1-800-831-2847
  • Budget
    5501 Nicholson Lane, Rockville
    (301)816-6000
  • Enterprise
    10411 Motor City Drive, Bethesda
    (Montgomery Mallの裏)
    (301)469-6100
新車を選ぶか中古車を選ぶかは個人の予算や好みで大きく左右されるが概して中古車の故障率が高く、当りはずれは大きい。購入する際消費者団体(Consumer's Union)の発行している「Buying Guide Issue」(新車・中古車)、「Consumer Guide to Used Cars」(中古車)、Edmondの「Used Car Prices」等の本を参考にするとよい。書店およびスーパーなどの店頭にある。また、インターネットの中古車情報も参考になる。
    (1) 新車
    故障率、維持費の面を考えて選ぶと圧倒的人気のあるのが日本製の新車である。4人乗りセダン型は日本車で約$15,000前後(エアコン、パワステ、ラジオ、パワウィンド付き)からアメリカ車は約$12,000程度である。自分の欲しい車が決ったら複数の販売店(dealer)を電話帳(Yellow Pages: Automobile Dealers)や新聞広告で調べて実際に訪れてみる。価格は交渉次第であるが一般的に新車を発表する9月前後は値引きが大きい。交渉に慣れた知人や同僚に同行を頼むのもよい。ディーラーによってはNIH割引をしてくれるところもある。

    (2) 中古車
    一般的にアメリカでは日本より中古車の価格が高く、中でも日本車の中古は高めである。

    a. 中古車を購入する際のチェックポイント

    • 車検(inspection)が終っているかどうか必ず確認する。終っていない場合、別途車検を受ける費用がかかり、またその結果によっては修理費に予想外の出費をするリスクがある。
    • 車に試乗して、車のくせ、エンジンの回転状況、ブレーキの効き具合など確認する。
    • 走行距離(平均では年間15,000マイル前後)をチェックして極端に長いまたは短い車は避ける。
    • 消耗部品(タイヤ、バッテリー、オイル、マフラー等)の程度を確認する。
    • エアコンの作動を確認する。
    • Maryland州外で購入すると税金や車検制度が異なるので留意する。
    • 備品(スペアタイヤ、ジャッキ、ドライバー工具類)の有無。
    • 個人から中古車を購入する際は定期点検をしていたかどうかの書類を確認する。
    • 再塗装の有無を確認する(大きな事故を経験している可能性あり)。

    b. 中古車の購入方法

    • NIH内の掲示板より捜す。
    • Moving Saleの広告より捜す(日本食料品店、ベビーシッター会、IWG Newsletter等)。
    • 新聞の広告欄(Classified)より捜す。
      Washington Post (特に金〜日曜日)に広告数が多く、Rockville地方紙Gazetteにも載る。この場合個人で交渉、即日車が入手できる場合もある。
    • 販売店で購入すると1年または2年などの保障(Warranty)がつく場合があり、万一故障などの時に役立つ。またレンタカー会社でも一定走行距離に達した車を中古として販売することがある。これはやや安く購入できる。
    • 土、日曜日にMid-Pike Plazaで個人の車売買があるが、車の所有権の確認など注意しなければならない。

    (3)レンタカー
    1年未満の滞在の場合レンタカーを利用する方法もある。1年の場合、経費は$5,000前後と別途保険料がかかる。3〜11ヶ月の場合割高になる。契約の際、depositが必要になる。1週間の場合保険料込みで$250程度である(Allstate)。Hertzなどはおもに短期用で、3ヶ月以上の場合割高になる。
B) 自動車保険
Maryland州の自動車保険制度は、最低限加入しなければならない保障(強制保険のようなもの)と、任意保険の2本立てとなり、任意保険の保障内容によって金額が変る。また会社によって契約期間が半年か1年ごとと異なるので書き換えにあたって確認が必要となる。強制保険のみでは衝突等の事故や盗難時の保障はつかないので、よく内容を確認してから加入することを勧める。車の車種、年式、加入者の年齢や住所、運転歴などでも保険料は異なるが、充分に任意保険をかけて1年目は年間$1,000〜2,000と高額になる。
入国後間もなくは、実績なし(high-risk driver)扱いとなり加入できない保険会社が多いが、以下の保険会社は、実績なしでも加入できるので、とりあえず最低期間(半年〜1年)のみ加入し、それ以降は他の保険会社に移ってもよい。車種が決ったら、いくつかの保険代理店に保険料の見積りをだしてもらい、比べてから決める。同じ保険会社でも代理店(agency)によっても異なる場合が多い。
  • AAA (Wheaton Plaza内) (301)946-5200
  • Dairyland Insurance (301)657-9490
  • Maryland Automobile Insurance Fund 1-800-492-7114
  • Morita & Company (New York) 1(212)661-9240
  • 西山(代理店) (Virginia) (703)255-6240
また、実績なしでもAllstate、GEICO、StateFarm、Nationwide等大手の保険会社に加入できることもあるので交渉するとよい。

C) Maryland州の車検 (Inspection )
中古車売買時には、車両登録の前に車検を受けることが義務づけられている。車検は看板の掲示(Vehicle Inspection Station)のある修理工場やガソリンスタンドで受けられる。修理の必要がなければ$25〜50でその場で車検証(Certificate of Inspection)が交付されるが、修理を要する場合は車検を受けた日から10日以内に指摘された箇所を修理しないと、その車検は無効になる。ただし修理は車検を受けた所でする必要はないので、数ヶ所で見積りをとり、自分で選べる。修理後車検証が交付される(有効期間3ヶ月)。州により、多少の違いがあるので、購入する際にはどの州の車検を受けたか確認する必要がある。

D) 車両登録 (Registration)
    (1) ディーラーから車を購入した場合
    MVAでの手続をディーラーが代行してくれることが多く、仮ナンバー(temporary tag)をディーラーでもらい、正式なナンバープレートを入手(送付してくれる)するまで使用する。なお仮ナンバーの有効期間はMaryland州では45日間である。

    (2) 個人売買した場合(中古車)
    MVAの"Title"窓口にて申請書(Application for Maryland Title、FormVR-5)を提出する。運転免許証、所有権利書(Certificate of Title)、車検証(Certificate of Inspection)MSP-22-63、保険証(Policy Number、company name、agent name)を持参する。
    登録料(3,700lbs.未満は$27、3,700lbs.以上は$40.50)と税金(5%)を支払うとナンバープレート2枚($12)、車両権利書(title)および車両登録書(Registration Certificate)の交付を受けられる。
    *この際、公証人(Notary)のサイン入りの"Notarized Bill of Sale"の書類を添付することを勧める。添付がなく市場価格より安価で購入した場合には、適性価格に修正した上で5%の税がかかってくる。なおこの書類の手続はNIH内(R&W)や銀行でできるので問い合わせるとよい。

    (3) 更新の手続
    '89型以降の車両に付き、1年後の排気ガステスト(Emissions Test)を受ける通知がくる。費用は$12.00で、場所はMVAではなくVehicle Emissions Inspection Program (VEIP)指定のInspection Stationで受ける。これを怠ると、2年毎の更新が面倒になるので注意する(延滞金などの罰則もある)。また、2年毎にMVAから登録更新の通知がくるので、登録料をチェックで郵送すると登録カードおよびスティッカー(赤の日付入り)が送付されてくるので速やかにナンバープレートに添付する。